ハワイに住んでいて驚くのが、アメリカでの医療費の高さです。
生活費が全米一高額と言われるハワイですが、医療費も上位にランクインしております。
そんなハワイに住んでいた頃、ある日、突如私の歯が折れました。。。
どれだけこの情報を必要としている人がいるのか分かりませんが…
今回は、そんなハワイで歯が折れた人向けの情報です。
ひぃ〜!歯が…
とある5月の夜、私は友人の卒業祝いも兼ねて「Town(コロナ禍のせいか、先日潰れてしましました…しくしく)」というカイムキ地区にある、少し小洒落たレストランで食事をしておりました。ここは、地元産の野菜やオーガニック食材を可能な限り使用するという素敵なポリシーのもと、ヘルシーで美味しい料理が味わえるとローカルにも人気のレストランです。
そんなレストランで、友人とディナーを楽しんでおりました。その日は前菜に「マカデミアナッツ入りサラダ」を注文。
何ともハワイらしいメニューですが…読んでいる方は、イヤな予感しかしませんよね。。。
はい、その通りです。
そのマカデミアナッツを食べてみたところ…。。
「ガリっ」
うーん、なんかだいぶ固いナッツだな〜ボリボリ。
しばし友人と談笑。
あれ?なんだか口の中に違和感を感じる。。。と思い、舌で口の中を確認してみると、なんだかクレーターみたいなのが出来ているような気がしました…。
イヤな予感がしたので、慌ててトイレに行き鏡を見てみると…向かって左側の犬歯のお隣、第一小臼歯と呼ばれる歯が半分無くなっていました。。
ひぇ〜!歯が半分消えてる。。
慌てて席へ戻ると、ガッツリ歯が欠けている私を見て、友人は爆笑。(←酷いw)
その後、アメリカでの歯科治療はかなり高額になるという話になり…。治療費がいくらになるのか見当もつかず、落ち込んだ私は、その後何を食べたのか全く覚えていませんでしたw
高額な歯の治療。治療費はおいくら?
後日アラモアナショッピングセンターのすぐ側、アラモアナビルディングにある友人おすすめの歯医者へ予約した上で行ってみました。(余談ですが、アラモアナビルディングには沢山のお医者さんが入っています。普通のオフィスビルの中に急に病院があり、看板も控えめなので日本に比べると少し分かり辛いかもしれません)
色々友人から口コミを聞いたところ、日本語話者の先生は高額なことがある(本当かどうかは謎ですがw)など、風の噂を諸々考慮し…英語のみですが先生が優しいと定評のある「Kent Hironaka D.D.S」へ。(なお、D.D.Sとは「Doctor of Dental Surgery」と歯学部を卒業した人の学位の略です。アメリカの歯医者さんには、大体この表記が付いています)
ケント先生は、英語しか話せませんが…日本語の情報誌などにも広告を出していたりと、日本人の方も多く通っていました。また、日本語が少し話せる看護師さんがいるとのことで、英語にあまり自信のない私は、そこに行く事を決心。(英語がちゃんと話せたら、ローカルのもっと安い歯医者さんはあるかと思います。)
当時私は、旦那が勤めていたハワイの会社で健康保険に入れてもらっていましたが、アメリカでは、会社ごともしくは個人ごとに保険の内容が全然違い、それによって負担額もまちまちです。
なので、自分の入っている保険証を見せ確認したところ…私の保険だと、歯の治療は少ししか保険が効かないだろうとのことでした。。(保険にもよると思いますが、歯科治療に対してなら、だいたい30%〜50%ほど保険が効けばいい方のようです。。友人にも聞きましたが、歯科治療を大部分カバーしているような保険は、あまりなさそうです。あっても恐らく保険料が高額…)
保険があまり効かないとなると、なるべく安い方法でひとまず応急処置だけして…日本に帰った際に治療することも考えたのですが…。しばらく帰国する予定もなかったのと、中途半端に直すとまたすぐ取れるかも…とのことだったので、ちゃんと治療することにしました。
なので、まずは歯の状態も見てもらい、どういった治療にするかを話し合いました。日本語堪能な看護師さんも手助けに入ってくれることはありましたが、先生は英語しか話せないので、チンプンカンプンの医療用語を脳内で想像しながら対処。
先生は本当に優しく、イマイチ分かってないであろう私にも頑張って説明してくれていました…(笑) 歯は折れましたが、地味に英語の勉強になったのが救いですw
私の場合、銀歯を被せていた歯の内部で虫歯が悪化し、そこがバキッと折れたとのではないかとのこと…。。
ただ、いくら位かかるか見当もつかず…。治療してもらっても、払えないという事態も考えられたので(そんなに貯金も無かったので…T_T)ざっくりでも事前に見積もりをもらうことにしました。
日本だと、国民健康保険という安心した制度に少額で加入でき、負担率は少し違いますが…大体の治療が、ほぼ3割以下の負担で済みますよね。アメリカに住んでみると、この制度のありがたみが身に沁みて分かりました…。。
暫くして、見積もりがやってきたので見てみると、
レントゲンやら歯の欠けた部分を作ったりなど、
もろもろ合計で…
約$830(日本円で91,300円 @110円換算)
どひゃー。。
虫歯の治療に、今迄9万円も払ったことがあるだろうか…いや決してない。(漢文風の反語)
私の保険はというと…3割くらいは効いていたようなので、なければ余裕で10万円を超えていたと思います(恐ろしい…)。何とか10万以下だったのは良かったですが…アメリカにいると、医療費に対する感覚が徐々におかしくなってきますw
通院回数が少ない!日本と違う治療時間
とりあえず、日々の生活は苦しいですが…。何とか払えそうな額だったので、まずは治療の予約を入れました。すると1時間ほど掛かりますからね〜とのこと。
アメリカでは自由診療の為か、1回の診療で日本より長い時間治療してくれます。なので、行く回数がとても少なくて済み、そういった点は日本より通うのが楽かもしれません。(なんで、日本てあんなに何度も通わなくてはいけないのですかね…。)
結局、今回の治療では、歯と似た様な白い精巧なプラスチック(レジン)を欠けた部分に入れることになりました。
日本でこの治療をしようとすると…1度型を取り、歯を別の場所で作って…というように日数が掛かるようですが、この歯科医院では3DのCADマシンが設置されていて、「ウィ〜〜〜ン」と10分ほどで自分の歯が出来上がりビックリしました!日本では見ない光景です(少なくとも私は…)。
歯科治療においては、アメリカの方がやはり進んでいるのかもしれません。ただ単に、無駄が嫌いなだけかもしれませんが…。。
ただ、もし今回の虫歯治療で神経の治療が必要となると、歯内治療(endodontics)専門の別の歯医者へ、併せて通わなくてはなりません(そっちの治療も高いようです…)。虫歯の治療で2カ所に通うって、日本だとあまり聞かないですよね…。アメリカでは仕事の役割分担がきちんと定められているためか、医療に関しても細かく細分化されている気がします。
健康診断なども、日本の様に1カ所で見てもらえる訳ではなく…。目の検査なら、眼科専門のドクターの所へ行かなくてはならなかったりと…。それぞれ予約しなくてはならないので、手間がかかります。なので、そういった点では日本よりかなり効率が悪いですね。
話は逸れましたが…とりあえず今回は、スピーディな治療回数のお陰もあり、歯はあっけなく治りました。
ちなみにアメリカでは、歯のクリーニングは何故か保険で行えるとのことなので、無料で2回ほど行って貰いました。アメリカでは「予防歯科」という概念が日本より広まっていて、歯医者には『虫歯にならないよう通う』という人も多そうでした。
確かに、治療費があんなに高かったら、未然に防ごうと思いますよね…。。納得。
まとめ
今回は歯の治療でしたが、アメリカで診療してもらうと、胃腸系の薬や目薬なんかもとても高いです…。
目薬1本1万円とか…。(恐ろしい。。一体なにが入ってるんだと思わずにいられない…笑)
なお、ちょうどこの記事を書いていたところ、偶然にも私の奥歯に被せていた銀歯(ハワイで治療したのとは別の場所)が取れました!(なお、今回はおにぎりでですw←歯が弱すぎる)
ちょうどいい機会なので…治療ついでに日本の歯医者さんへアメリカで治療済みの歯を見せ「日本で同じ様な処置をしたらいくら位ですか〜?」と聞いてみたところ…
「保険も適用されるので、全然1万円もいかずに処置できますよーとのこと…。」
がっくり。。
そりゃみんな、飛行機代払ってでも…歯の治療しに日本へ帰ってくるよな〜と思いました。
なので、海外旅行や移住する方も含め、きちんとカバーしてもらえる保険に入ってから、行かれることをおススメします!(といいつつ、アメリカは歯や目の保険料も高い!のですがw)
それでは、楽園ハワイで歯が折れ治療してみたら、医療費はエグかった…というお話でした。
どなたか、ハワイで歯が折れた方の参考になれば幸いです。
旅行でハワイに行く方は、そういった歯科もカバーしてくれる保険に入っていると安心かもしれません!
皆さん、歯は大事にしましょうw