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母乳と虫歯の関係は?ママ必読書「母乳育児からはじまるおっぱいとお口の話」を読んでみた

teeth 子育て&日々

「子供の歯が生えてからも、母乳をあげ続けていると虫歯になる」と、真実なのか都市伝説なのか…よく耳にしますよね。

 

私は、歯がだいぶ生えてきた1才8ヶ月の娘に未だ授乳中のため、「虫歯になってしまうのなら、母乳はあげない方がいいのかな…」と、断乳の時期を悩んでいました。

 

そんな中、「母乳育児からはじまるおっぱいとお口の話」という本を読み、分かりやすい&非常に参考になったのでご紹介します。

 

 

※本文の内容がざっくり書いてあるので、本を実際に読みたい方はご注意下さい。

 

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虫歯ってどうやってなるの?

 

そもそも虫歯って、どうやってなるのでしょうか?

 

人の口の中には沢山の細菌がいて、その中に虫歯菌なども存在します(なお、産まれたばかりの赤ちゃんには虫歯菌は存在しません)。

 

代表的な虫歯菌は、ミュータンス菌とよばれています。

 

虫歯の主な原因は、このミュータンス菌という細菌で、この菌は砂糖と一緒になることでべとべとになり歯の表面にくっつきます。

 

また、このミュータンス菌は砂糖を利用し、酸を作り出すことができます。この酸の影響により、歯のカルシウムやリンなどが溶かされることを脱灰とよびます。その脱灰とよばれる状態で放置しておくと、歯がもろくなり穴が空きます。それが、虫歯です。

 

母乳に含まれている糖は、砂糖ではない

 

母乳に含まれるのは、砂糖と少し成分の違う乳糖というものです。ミュータンス菌は、乳糖とも一緒になりますが、その場合はべたべたになりません。なので、砂糖に比べると歯にくっつきにくくなります。

 

また、この乳糖はお腹の中の善玉菌(ビフィズス菌)を助ける働きもあり、悪玉菌である大腸菌の繁殖を助ける砂糖とは、同じ糖分でもだいぶ違います。

 

母乳と虫歯の関係性は?

 

母乳が虫歯に良くないと言われたのは、恐らく“添い乳”が原因でないかと言われています。

 

我が家でもそうなのですが、添い乳しながらだと子供ってよく寝てくれますよね…。。というかうちの子は、自分で寝るのが恐ろしく下手過ぎて、未だに添い乳でないと寝てくれません。。

 

添い乳のまま寝てしまうと、どうしてもその後に歯を磨くことができないので、虫歯の原因となる砂糖とミュータント菌の作るプラーク(歯垢)を取り除くことができないため、「母乳=虫歯」という方程式が出来上がったようです。

 

しかし、そのプラークを寝る前にできるだけ取り除いておけば、添い乳をして母乳をあげたとしても、虫歯になりにくい口内環境を作ることができるそうです。それ以上に、母乳育児を続けるというのは沢山のメリットがあるので、「ぜひ2年くらいは続けて欲しい」と本の中で作者の方が言及されていました。

 

ちなみに、欧米では小さいあかちゃんでも両親と寝室が別なので、添い乳で寝かせるというのは、日本独特の文化であるようです。確かに、アメリカにいた際に見た友人の赤ちゃんは、両親とは別部屋で寝ていました…。ウチでは考えられませんが…(笑)

 

母乳を飲むメリットとは?

 

赤ちゃんが母乳を飲むメリットとは、何でしょうか?

 

もちろん、母乳には栄養が豊富だったり、肌と肌がくっつくことで赤ちゃんが安心するなど…栄養素や精神の面での安定があげられます。

 

その他にも、おっぱいを飲むという動作は、想像以上にとても大変な作業です。牛のおっぱいを搾るのが大変なように、コツがいります。

 

赤ちゃんはあごや舌、ほっぺたなどさまざまな部分を駆使し、おっぱいを飲みます。そのおっぱいを飲むという動作が、口回りの筋肉の成長を促したり、あごの骨や歯の成長に重要な役割を果たします。また舌が育つことで、言葉を上手に話せるようになったり、脳の成長に関わってくるとも言われています。

 

虫歯予防の3つの段階

 

本を読み進めるうちに、母乳を飲むことが「脳やあごの成長に良い」となるのであれば、もう少し母乳を続けてもいいのではないかと思えてきました。

 

その場合、虫歯ができないようにするには、どういった点に気をつければ良いのでしょうか?

 

本書によると、以下の3つが大事なようです。

 

1.虫歯菌にうつさない様に努力する

2.虫歯菌がうつってしまってからの予防

3.虫歯になってしまってからの予防

 

虫歯をうつさないよう努力する

 

まず出来ることといえば、虫歯菌を子供にうつさないことです。本によると“乳臼歯の生える1才7ヶ月ころから、生え揃う2才7ヶ月までが、菌の感染をより警戒しなければいけない時期”だそうです。

 

なお、

虫歯の感染源の70%は母親から

というデータも出ています。

 

なかなかショックなデータですが、虫歯となるミュータンス菌は繁殖力が強く、あっという間に増殖していくようです。なので、赤ちゃんが可愛く…ついお口に「ちゅー」としてしまいたくなることがありますが、感染を避けるためにもやらないよう注意しましょう。私は、なるべくほっぺにするようにしていました。

 

また、お箸や食器なども赤ちゃんとは共有しない方が良いそうです。

 

そのことを頭では分かっていましたが、私はつい急いでいると自分のお箸を使ったり、コップを共有してしまったり…。。私が虫歯になりやすい体質なので、恐らくうちの子の口の中には、既にミュータンス菌は移ってしまっているでしょう…。すまぬ、我が子よ。。T_T

 

まずは、できるだけ菌をうつさない様努力し、お口の中にミュータンス菌を増やさないことが重要です。

 

虫歯菌がうつってしまってから&虫歯になってしまってからの予防

 

2、3番目の段階です。虫歯菌がうつってしまったり、虫歯になってしまったのであれば、虫歯が進まない口内環境を作ってあげるようにしましょう。

 

虫歯は1つの要素だけでなく、複数の原因によって作られます。なので、以下のように、様々な予防法を実践していくことが重要です。

 

● 食生活
バランスの良い食生活を心がけましょう。また規則的な時間に食事をとることで、歯の再石灰化の時間を確保することができます。ショ糖(砂糖)を含んだ間食なども、できるだけ避けましょう。
● 歯磨き
食後は、必ず歯ブラシを使って歯をキレイにしましょう。もし難しければ、布で拭いたり水でお口をすすぎましょう。フッ化合物入りの歯磨き粉も、歯を強くするのに有効のようです。
● キシリトールの摂取
キシリトールには、ミュータンス菌の活動を抑制する働きがあります。子供用には、キシリトールのタブレットもあります。

 

キシリトールって、一時期すごく流行りましたよね!当時は、なんとなーくガムを噛んでいましたが、ミュータンス菌の抑制に効果があるとは知りませんでした。ただ、効果があるほどキシリトールを摂取するには、100%キシリトールガムが良いとのこと…。調べてみましたが、結構高い。。

 

 

 

ひとまず気休めに、私は100円のキシリトールガムを噛んでみたいと思いますが、効果のほどはどうなのでしょうか…。。

また、子供用のタブレットは、こんなしまじろうの可愛いパッケージのものもあります。

 

 

2才頃から使用出来るようなので、もう少ししたら試してみたいと思います。

 

「断乳」でなく「自然卒乳」

 

「虫歯=母乳ではない」という知識を得たことで、ひとまず母乳は継続することに決めました。しかし、母乳をやめる時期を決めるのは難しいですよね。娘と同じ保育園に通っている同年齢の子達は、ほとんどおっぱいを飲んでいません。しかし、うちの子は甘えん坊なのか…未だにおっぱいを欲しがります。

 

すると本の中で、こんな言葉が紹介されていました。

 

無理に母乳育児をやめるのではなく、子供が自然に欲しがらなくなったら終わりにする
無理な「断乳」ではなく、自然な「卒乳」を目指しましょう

「母乳育児からはじまるおっぱいとお口の話」から引用

 

本の中では、4才(!?)になる男の子へも「自然な卒乳」をきちんと待ってあげた、お母さんの話が紹介されていました。

 

「卒乳」はそれぞれの成長に合わせるのが、いちばん。自然な「卒乳」は、子供の自立の第一歩です。

「母乳育児からはじまるおっぱいとお口の話」から引用

 

と、自然な「卒乳」とは、子供が自立していくプロセスなんだなぁと。また、子供ごとに「卒乳」の時期が違っていいんだ〜と何となく安心しました。

 

子育てをしていると、周りの子達とどうしても比べてしまったり…。特にはじめての子だと、何だか良く分からず、尚更「うちの子はまだ○○してない」とか…色々比べて、気になっちゃいますよね。

 

ということで、娘が飲みたいと欲しがる限り、暫くはおっぱいをあげる生活を楽しみたいと思います。でもさすがに…4才位まで欲しがったら、ビール飲みたさに「断乳」させちゃうかもしれませんが(笑)

 

まとめ

 

この本は母乳と虫歯の関係をはじめ、子供の虫歯をどうやったら防げるか…という予防歯科の観点から書かれており、少し前に発刊された本でしたがとても参考になりました。

 

ただ、著者の方が母乳育児推進派なので、どうしてもその観点から書かれてしまっており、それが気になる方もいるかもしれません。お母さんによっては、病気だったり様々な理由で、ミルクしかあげられない方もいるかと思うので…。読まれる方は、その点だけご留意ください。

 

本の構成としては1見開き1項目のテーマで書かれており、右ページに文章、左ページに簡単な漫画(ユルくてかなり絵がかわいいw)が載っていて、手軽に読み進められます。

 

文章も分かりやすく書かれているので、隙間時間にチャッチャッと見れるため…忙しいお父さんお母さんでも負担なく読み切れます。「文字がいっぱいの本なんて読みたくない!」と思っている方には、特におススメかもしれません(笑)

 

卒乳の時期に悩んでいたり、子供の歯に関して興味がある方は、ぜひ1度読んでみてください〜!

 

 

 

 

 

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